夏の読書は涼しいうちに
夏の読書は涼しいうちに・・・である。とくに早朝に散歩をして読書をすると気分爽快。
さて、「ステップ」(重松 清 中央公論新社 本体1600円 2009/03 発行)を読んだ。
この本は、父子家庭を題材にした小説だ。
父子家庭の女の子の2歳から小学校を卒業するまでの10年間が、温かな視点で
さりげない問題提起をする鋭く確かな筆致で描かれる。
一つ一つの小さいようで大きな課題を、父と娘が周囲の人々とともに乗り越え
て共に成長していく過程を、読者は、父の目から娘を見ながら、(父にとって
の)義父、義母とのかかわりや保育所、学校とのかかわりを中心に読み進めるこ
とになる。
そして、父と遺影で登場する妻(母)、父の気になる女性たちとの会話が軽妙
で読んでいて小説の中に引き込まれてしまう。
子供の成長には、寄り添う周囲の大人の存在が欠かせないことを改めて感じた
心温まる小説だった。
親として、短いお盆休みに読むのにもよい一冊だと思った。親でなくても、子育てが済んでいても、もちろん読んで楽しめる。


最近のコメント