難しい内容を解き明かすエッセイ
「学問の下流化」(竹内 洋 中央公論新社 本体1900円 2008/10発行)を読みました。
この本は、大学教授の学問的なエッセイだというのが読んだ印象です。筆者は社会学が専門の大学教授です。
エッセイの内容は、「蟹工船ブーム」や「フリーター」、「オタク化の進む学会」、「格差社会」、「知識人群像」、「大学改革」、「変わりゆく学生文化」、「夏目漱石」・・・・・と多岐にわたっています。どのエッセイも学問的に事実と文献をもとに検討しているので「なるほど」と思わせられる内容になっています。多少難解な言葉が使われているので、読みにくい部分もありますが、社会学の教科書を読むような感じはしません。
そして、エッセイとエッセイの間に「読書日記」が9編掲載されていて、この日記が興味深く面白いものでした。このような読書日記は、読書好きには「たまらない」ものです。同じ読書好きとして、どのような本をどのような状況で読んで、その時にどのようなできごとがあって、どのように思っているかがわかるのが面白いのです。
少し難しい内容を、エッセイにして解き明かしてくれる一冊です。


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